死神の暮らし

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『1965番、Soul Trainが間もなく発車致します。』 スピーカーから聞こえたアナウンスはその場に居た【黒衣の天使】を慌てさせた。 「ちょっとアウロラ!?魂10個程足りないんだけど、どうしたの!?」 アウロラと呼ぶ黒いスーツを着こなした女性は少し困惑した様に言った 「あ・・・部長・・・💧実は、まだ残りの魂を担当してる者が帰って無いんです💧」 アウロラは今にも泣きそうな声で答える 「誰と誰?」 と部長、溜息を付きながら聞く 「・・・・・・ルーカリアルさんとヴィンセントさん、です」 重苦しい声のトーンで答えるアウロラ 部長はやっぱり、といった顔でまた溜息を付いた 「ルーカリアルは良いとしてヴィンセントは・・・最悪だわ・・・」 「もう!!ルーさんの馬鹿」 そう言った直後 スコーーン・・・!!!! 何かがアウロラの頭に直撃し気持ち良い程の音を出した 「痛ぁッ!!誰よ今の!?」 患部を抑えながら振り向いたアウロラは既に涙目、相当痛かったらしい 「誰が馬鹿だ阿呆。間に合えば良いんだよ。」 そこにいたのは、背中まで長い波打つ黒髪 漆黒のスーツに身を包み 鋭く紅い瞳 整った顔立ちの死神 「ルーさん・・・💢」 ルーカリアルその人であった .
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