一章

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「吉川さん」 「何ですか?」 「吉川さんって好きな人とか居る?」 「いきなり何なんですか?」 「いや、吉川さんってなんかそんなの興味なさそうだから」 「無いですね」 私は吉川歩。私立美空学園に通う高校生です。特にかわいいわけでもなく、背が高くて綺麗であるわけでもなく、頭が切れるわけでもない。どこにでも居るようなふつ~うの女子高生です。 だから、そんな私が誰かを好きになることも誰かに好かれることも無いと思ってました。その日までは。
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