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「何だ?ガキ。文句あるのか?」
「嫌がる女の子に二人がかりとかそれでも男ですか」
そういう口上もすらすら出てきた。
「アニキ・・・こいつむかつきますねぇ」
「そうだな。ちょうどムシャクシャしてるとこだし」
そして殴り合いになったわけだがこっちはなんか武術を習ってるわけもなく、だいの大人二人にたこ殴りにされていた。
さっきの子がちゃんと逃げれたか辺りを見渡してみるとどうやらちゃんと逃げれたようだった。
「よかった」
そして、殴られているダメージで今まさに意識が飛ぼうとしたそのとき、この路地裏に声が響いた。
「お巡りさん、こっちです。早く。」
「何!?ポリ公だと!おい、ずらかるぞ!」
「へぇ兄貴」
「おい坊主、命拾いしたな」
そして、男たちは立ち去った。
ぼぅーと眺めて居るとふいに声をかけられた。
「あの、大丈夫でしたか?」
それはさっきの子だった
「なんで戻ってきたの?」
「他の人を犠牲にして自分だけ逃げることは出来ないです」
「そっか。とりあえずお互い無事で良かったね。ところで警察の人は?まだ来ないけど?」
「あぁ、あれは嘘です。」
「えっ?嘘なの?」
「はい。」
「そっか。あはは。嘘か。」
「えっ、ちょっと!大丈夫ですか!?」
僕の意識はそこで途切れた。
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