憧れていた制服

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「楽しみだね♪中学生ってちょっと大人になった気分♪」 「さっきまでネクタイ締めれなくて助けを求めたのは誰だっけ?」 学校へ向かう道すがら ご機嫌な亘に 美鶴はからかいを含んだ声で返した。 「だってあんなに難しいと思わなかったんだよっ///」 「はいはい(亘が不器用なだけだろ)…」 「もー美鶴ってば適当に返してるだろっ」 「そんなことないよ」 ご機嫌斜めになりかけた亘に、美鶴は薄く微笑んだ。 「っ…………////」 「亘?」 亘が顔を赤くして立ち止まったので、美鶴も歩み を止める。 「…………ずるい…」 「は?」 「美鶴ずるいっ! なんでそんなに似合うんだよっ」 「……?」 「だからっ制服っ!なんかかっこよ過ぎてずるいっ」 「………………」 いきなり叫んだ亘に、美鶴は一瞬呆然としたが あまりにもかわいいことを言われたことに気付き破顔した。 「そっか、俺に見惚れちゃった?」 完璧なまでに綺麗な、しかし目にはからかいの色を浮かべた微笑をおくられて、亘は自分が恥ずかし過ぎる発言をしたことに漸く気が付いた。 「っ///ち、ちがうっ!」 真っ赤になって否定する亘が可愛すぎて、美鶴は亘の腕をひき 耳元で一言囁いた。 「亘も制服似合ってるよ、かわいい」 更に真っ赤になって固まった亘と、そんな亘を愛おしげに見て微笑む美鶴の中学校生活は、まだ始まったばかり…………… ___________ あとがき 甘酸っぱい青春を目指してベタな話を。 美鶴のブレザー姿みたいっ絶対かっこよいw
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