じゅうに

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  二人を見上げると さきちゃんの手がポンポンと髪を撫でて お姉ちゃんの指が毛先に触れる 「そう言えば、北斗はどうした?」 「鷹と秋人、呼びに行ったよ」 「珍しいわね、ひとりで行くなんて」 「…」 僕の頭を撫でながら、さきちゃんが思い出したように 北斗の姿を探し始めた お姉ちゃんの言葉 どう返していいか分からなくって また、俯いてしまった 「…さきちゃん」 「んー?…お前抱き心地最高なぁ」 「北斗最近変じゃない…?」 膝の上に座る僕をぎゅうぎゅう抱き締めてくるさきちゃんに 最近の北斗の様子を尋ねてみる
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