じゅうに

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    思わず、貴方の髪を引っ張って 首筋に吸い付く唇を離す 「何って…所有印」 「そんなの烏に付けるな!!」 「…、烏は俺のだからいーんだよ」 叩かれた背中をさすって 髪を引っ張られた貴方は、僕に不満そうな視線を向けてきた 赤い痕を手で隠して、顔に集まってきた熱が無くなるのを 貴方の肩に顔を埋めて待つ 貴方が後ろの鷹を振り返ると 揺れた髪から、シャンプーの匂い 同じ匂いに、何だか胸がくすぐったくなるのと さっきの貴方の部屋での事を思い出して 顔がもっと熱くなってきた
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