じゅうさん

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    「北斗君、入るときはノックしなさいと言っているでしょう」 「すんませーん、あはは」 僕の短冊の内容を見た貴方が僕を振り返る 振り返った貴方は 幸せそうな、悲しそうな顔をして笑ってた 胸がざわざわする このざわざわは何? 初めての感覚に、戸惑ってしまう 貴方が入ってきた事で騒がしくなった部屋の奥から 秋人が顔を出して いつも通り、突然部屋に入ってきた貴方を 優しく笑って叱るの 貴方はいつも通り、笑って 反省する風でも無く謝る 「好きなとこにさげな」 「うん」 「可愛い願い事ー」 「勝手に覗くなんてズルい!!」 僕が短冊を下げやすいように 抱えてた笹を僕の高さに合わせてくれる
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