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飾った後で、貴方の顔を見上げたら
締まりのない顔をしてた
僕が怒鳴ると
貴方はいたずらっ子のような顔
「私はどこに下げましょうか」
「秋人さんの願い事はなんすか?」
「烏様が一年間健康で過ごせるように…」
「あ、俺も願っとこー!!」
「北斗君はいっぱい願い事がありそうですね」
拗ねる僕を宥めるように
秋人が間に入って自分の短冊を下げる
長い指で器用に短冊を下げる秋人の願い事を覗いて
指で願い事を数え始める
折っては戻る指を見て
秋人は苦笑する
「やっぱこーいうときにたくさん願わねーと」
「はは、全部叶うといいですね」
「叶うっすよ…、絶対」
秋人の言葉に、貴方はいつもみたく人懐っこい笑顔
秋人にもそんな笑顔が移る
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