じゅうさん

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  みんなが部屋に帰って行って 一緒にお風呂に入って 一緒にお布団に潜って 一緒だったのに 隣の温もりが居なくなった お布団から貴方が出たとき 目が覚めたのに 『どこ行くの?』 聞けなかった 貴方がキスなんてするから 安心して眠気に勝てなかった 「烏様…お食事、少しだけでもお食べになられてください」 「…要らない…」 秋人の顔が少し疲れたような笑顔 貴方も疲れたのかな 嫌われちゃったのかも 心配で 帰ってきて欲しくて でも僕には 泣くことしか 出来なくて
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