じゅうさん

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    一文目 目を通して 頭が動かなくなった 次の文に目を通しても 内容が頭に入らなくて 訳も分からない涙が溢れてきた 「あ―――っ」 声を上げて こんなに苦しくなるまで泣いたのは きっと初めて 一番上は一番願い事を届けやすい 封筒に入っていた短冊は 誰のお願い事よりも上に下げられてたやつで どんな思いで これを下げたのかな こんな風に別れが来るなんて 僕をどれだけ驚かせればいいの? ねぇ どれだけ泣けば いいのかな?
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