じゅうさん

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    「烏?」 「っ…」 「何してんだよ、こんなとこで」 「た…か」 玄関の前でうずくまってたら 頭に手が乗った びっくりして振り返ると 正装した鷹の姿 泣き明かしたような真っ赤な目 鷹の名前を呼ぶ声が掠れる 「凄い顔」 「った、か」 「ん?」 「やだ…、やだよ」 僕の顔を見た鷹の顔が笑顔になる きっと顔が真っ赤 それと、ひゃっくりが止まらなくて やっぱり上手く名前が呼べなかった でも、鷹は優しい顔して 僕の頭を撫でた
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