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  つぐ君が久しぶりにくれた2日間のお休み 今日が貴方の命日だから 月姫と泊まりがけで 貴方のお墓参り つぐ君の実家の系列の旅館は 部屋に一つ露天風呂があって とても豪華 「気持ちいい?」 「う、ん」 お湯を掛け合って 暫くお湯に浸かって 月姫と身体を拭き合いっこ 俺の頬を撫でる月姫の顔が緩む 見てたら俺も笑顔になる 昔から作るのも着るのも好きな着物 月姫が着るのは『月』 俺が着るのは『烏』 あのね 貴方にあげた着物、『北斗』は 「おせーよ」 「ごめんね、七星君」 「なーちゃん、お、はよ」 「おはようの前に、ごめんなさいは?」 なーちゃん 貴方の弟がしっかり着こなしてるんだよ
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