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    「ダ、メ」 「なんで?」 「なーちゃん、お墓、参り終わった、ら…仕事で、しょ?」 「少しくらい…」 「こら、人のものに何してんの?」 髪を掬い上げてキスを落とすなーちゃんを見上げて 肩を押す 戻ってきた月姫に腕を引っ張られて その腕の中に収まると なーちゃんは舌打ちを小さくして 先を歩き始めた 貴方の腕の中と同じ様に 今は 月姫の腕の中が一番安心するの
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