340人が本棚に入れています
本棚に追加
秋人とその人の握手を見て、その後で自己紹介
双子と聞いて
納得したように大きな声で貴方は笑った
「あ、俺は佳月です」
思い出したかのように名乗る貴方は
やっぱり人懐こい笑顔
「あっ、烏!」
「鷹…」
笑顔に見入っていたら、鷹が部屋に入ってきた
僕と違って外で遊べる鷹は
真夏の日差しで焼けた肌に汗を光らせる
「お土産」
「な、に…?」
「カブトムシ、俺が取った」
差し出された鷹の手の下に両手を伸ばすと
手の中に、何かわさわさと動くものを乗せられた
恐る恐る重ねた手の中を覗くと
立派な角を持った夏の虫
最初のコメントを投稿しよう!