いち

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秋人とその人の握手を見て、その後で自己紹介 双子と聞いて 納得したように大きな声で貴方は笑った 「あ、俺は佳月です」 思い出したかのように名乗る貴方は やっぱり人懐こい笑顔 「あっ、烏!」 「鷹…」 笑顔に見入っていたら、鷹が部屋に入ってきた 僕と違って外で遊べる鷹は 真夏の日差しで焼けた肌に汗を光らせる 「お土産」 「な、に…?」 「カブトムシ、俺が取った」 差し出された鷹の手の下に両手を伸ばすと 手の中に、何かわさわさと動くものを乗せられた 恐る恐る重ねた手の中を覗くと 立派な角を持った夏の虫
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