始まりは三年前

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「ぎりぎりセーフかな」 息を切らし教室の扉を開けた僕はそう呟いた。 ポン! 「いやぎりぎりアウトだな。ミスター倉井。」 何かで叩かれたと思ったと同時に後ろで声がした。 「げっ!ミスター…先生。」 「誰がミスター先生だ!俺の名前は神林大先生だ!」 自分で大をつけるなよ。 この先生はやたら人の名前にミスターをつける。誰彼かまわずだ。えっ?女子はって?? 彼に例外という文字はないらしい。 しばしば事情を知らない女子からのクレームがうちのクラスに寄せられる。 そんなことで怒る事が理解し難いけどね。 先生も酒井のやつも含め変なやつが多いからなこの学校…。
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