始まりは三年前

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「よっ!遅刻魔!酒井はどうした?」 隣の席の神林香奈 (かんばやしかな)が僕に声をかける。 香奈はとても短い短髪に制服はダラッと着ていて 「私ヤル気ありません!」 みたいな感じを漂わせている子だった。 「知らない。」 倉井は低い声で答える。 「だってお前ら今日一緒に登校してるのみたぞ」 不思議そうな顔をして倉井に尋ねる。 「正義の味方が来てくれなかったから僕がやっつけておいた。」 倉井は悪びれもなくいった。 「ちょっまたやったの?…まぁ酒井だし大丈夫か。」 妙に納得した様子で再びミスターの話を聞き始めるために前を向いて…?。 … 机に突っ伏した。 まあ兄の話など聞いてもつまらないだろうしな。 香奈はミスターの妹にあたる。 なぜ男口調なのかは聞いたことがあるが香奈いわく 「あのばか兄としゃべってる間に怒りすぎて2年前くらいから女の子のしゃべりかた忘れたんだよなぁ…」 だそうだ。 わかる気がするのが悲しい。 これうちの担任なんだけど?
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