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「よっ!遅刻魔!酒井はどうした?」
隣の席の神林香奈
(かんばやしかな)が僕に声をかける。
香奈はとても短い短髪に制服はダラッと着ていて
「私ヤル気ありません!」
みたいな感じを漂わせている子だった。
「知らない。」
倉井は低い声で答える。
「だってお前ら今日一緒に登校してるのみたぞ」
不思議そうな顔をして倉井に尋ねる。
「正義の味方が来てくれなかったから僕がやっつけておいた。」
倉井は悪びれもなくいった。
「ちょっまたやったの?…まぁ酒井だし大丈夫か。」
妙に納得した様子で再びミスターの話を聞き始めるために前を向いて…?。
…
机に突っ伏した。
まあ兄の話など聞いてもつまらないだろうしな。
香奈はミスターの妹にあたる。
なぜ男口調なのかは聞いたことがあるが香奈いわく
「あのばか兄としゃべってる間に怒りすぎて2年前くらいから女の子のしゃべりかた忘れたんだよなぁ…」
だそうだ。
わかる気がするのが悲しい。
これうちの担任なんだけど?
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