始まりは三年前

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「さて、全員揃ったとこでサプライズイベントがあるぞ」 ミスターが教壇に手をつき声を張り上げて言う。 「なぁちー?ミスターの話って何だと思う?」 前の席の酒井が後ろを向く。 「さぁ?またクラス対抗ドッチボールとかかじゃない?」 ミスターはやたらとドッチボールを熱愛してる。 「ドッチは青春」 だそうだ。 「てかちー君にやられたゴミがまだ臭いんだけど」 僕は朝ゴミ箱の青いポリバケツを酒井の頭に見舞っていた。 「おまえが悪い。」 僕はきっぱり言った。 「ただほっぺにチューしただけじゃん。」 ドン! 僕は机にあった広辞苑を強めに振り下ろした。…角でね(笑) 「%#§☆¥♀♂%」 酒井は声にならない声をあげている。 「そこっ!夫婦漫才はもういいから俺の話をきけ!!」 教室が僕らをみて笑いに満ちていった。 だから酒井といるのは嫌なんだよ。 ん・・・!? 「だれが夫婦だ!!」 一応いっとかないとな。
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