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「じゃあ今日はみんなでドッチを…
(やっぱりか)
クラス全員が瞬時に思った。
しかし
…やりたいが残念ながら転校生を紹介する」
転校生の紹介を残念ながらするなよ。
こう思っているのは僕だけだろうか。
「入りなさい。」
ガラッと扉の開く音がした。一人の女性が入ってきた。
「紹介しよう。今日からみんなと一緒にドッ…ゴホッゴホッ勉強をすることになった月島水希さんだ。」
ドッチをすることになりました…。って助っ人か!?
月島と呼ばれた女の子はぺこりとお辞儀する。その女の子は腰まであろうかというほど見事な黒髪を携えその髪は天使の輪というやつが見えるほど丹念に手入れされていた。そして吸い込まれそうなほどキラキラした瞳をもってすごく可愛いがなぜか不思議なオーラを感じさせる子だった。
そして月島という子はゆっくりとしゃべり始めた。
これから始まる最初の言葉を・・・。
「月島水希です。
私に関わると不幸になるので近寄らないでください。
それでもよければ仲良くしてください。」
衝撃的な挨拶にクラスの皆もちろん僕もぽかーんとしていた。
ただそんな中酒井はニヤニヤしていた。
「俺の隣りきなよ。不幸にして?可愛い子ちゃん!!」
ぽかーんとしていたクラスの雰囲気が酒井によって砕けていった。
「じゃあ月島酒井の隣に行くか?」
ミスターが愛想笑いで月島に問いかけた。
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