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いつもの様に頬杖をつきながら神島は6時限目の数学の授業を受けていた。
授業にはとっくについていけず、ただ先生が呪文を唱えているようにしか聞こえなくなっていた…
(眠い…)
目をシパシパさせていると後ろの席から『山本』が声をかけてきた。
「歩~。帰りどっか寄ってかね?」
「ああ、別にいいけど…。」
山本拓海[やまもとたくみ]
〓こいつとは中学の時からの付き合いで俺とは対照的で人付き合いが上手く、女子生徒にも人気が高い。
厚い唇がセクシーらしいが…俺には良くわからない。
この学校内では唯一俺の秘密を知っている人物だ。
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