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【願い】
ひまわりは
いつも太陽に向かって
顔を上げる｡
『太陽』に
焦がれ憧れ続けて
精一杯その背をのばす｡
『いつか届きますように』
(...その色に染まり)
『どうか届きますように』
(...両手をひろげ)
だけどその願いは決して
天上に届くことはない...
ひまわりは
絶望したように
重く頭を垂れ
『憧れ』と同じだった
黄金の身を散らし
涙のような種を
ぽろぽろこぼして
叶うことのなかった夢を
大地に託して...
人間が力尽きたときのような
疲れた､かたちをして
死ぬんだ...
...そして､それは
大地が枯れるまで
大地に根ざすかぎり
届くことない夢｡
永遠に続けられていく
願い
大地にしか咲けない花
繰り返される
悲しい祈りの物語...
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