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『よし、ドスギアノスの前に軽~く狩りますか!』
そう言うとウェンディは先程飛びかかってきたギアノスに突っ込んでいき、その勢いで双剣を抜き出しギアノスに斬りかかった。
「ギャアアァァァ!!」
先程とは違う悲痛そうな鳴き声が響き、鮮血が飛び散る。
ハンターになったばかりの時のウェンディにはそれがとても酷なことだった。
モンスターと言えども、生き物を“殺す”ということに抵抗を感じていたのだ。
しかし、迷いは隙を生み出し、ハンターにとっては一瞬の隙でも命取りなる。
ハンターという道を選んだ以上、命を奪うことは覚悟しなければならないことだ。
そう自分に言い聞かせながらウェンディはその剣を振るい、いくつもの命を奪ってきた。
ギアノスのすばしっこい動きや攻撃の中、ウェンディは少しだが慣れた動きで一体ずつ倒していった。
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