~慎ちゃんの前~

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そして昨晩。 やはり同じでした。 うなされ泣き喚く娘。 起こすと同じ話の繰り返し。 「慎ちゃんの前。慎ちゃんの前なんだよう!」 と言う娘。 今日は部屋の中、娘の枕元でその白い女性が話し掛けていたようです。 その後何とか娘を落ち着かせ寝かしつけましたが、2日続くと何かやはり気持ちが悪いものです。 すっかり目が冴えてしまい、夜中キッチンで妻と話し合いました。 「まあ、何かの前触れってことではないけど慎二のことは注意して見ててくれよな」 「うん、分かったわ」 「しかし、慎二の前がなんだってんだろうな?」 「慎二の前ねえ・・・あっ!!」 「ん?どうした?」 「あなた、もしかして・・・その白い女の人が言ってたことって・・・」 「なんだ?」 「『し ん じ ま え』じゃないの・・・?」 「・・・」
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