月曜日の場合

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……初めまして、おはようございます。 鳥羽秋太(トバ シュウタ)と申します。 只今、朝の貴重な五分間をベッドの温もりの中で噛み締めています。 残り5分…… ……4分……3分……2分…… ガチャッ 部屋のドアが開く音がしました。 誰かが来たようです。 多分アイツですが……。 『秋太~遅刻すっぞ~』 やっぱりアイツでした。 しかし、後1分半あるので断固として布団からでる気はありません。 『おい……秋太~秋太ってば~、めんどくさいからさっさと起きろよ~。』 後1分……絶対に譲るわけにはいきません。 そういえば今日は何曜日でしたっけ? 『早く起きないと……襲っちゃうぞ~?』 ゾクッ!! 耳元で囁きながら息を吹き掛けられました。 俺は突然の事に体をビクつかせ、その勢いでベッドから転がり落ちてしまいます。
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