火曜日の場合

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こんな説明で大丈夫でしたか? まだ分からないかも知れませんが……。 えっ!最初の意味不明な前置きより数億倍は分かりやすい……? あはは……何を言ってるんですか? 分かりにくいマイナスのものを何億倍とかしちゃったら、もっと分かりにくくなるだけですよ? もしかして皆さんは、おバカちんの集まりですか!? ボコッバコボコボコッバキッ う……骨が…… スミマセン……調子に乗っていました…… 『ねぇ秋ちゃん? さっきから一体誰と話してるの?』 『いや、気にするな。 只のおバカち……うげっ!?』 『ど、どうしたの!?』 『何でもないさ……何にも…… それより、出ていってくれないと着替えられないんだけど?』 ヒナは首をかしげます。 一緒に赤いリボンも揺れました。 『何で?ヒナ気にしないよ?』 『ヒナは気にしなくても、俺は気になるんだよ!』 ヒナはこういう事にかなりうといです。 子供というか何というか…… 妙にマセたツキノとは大違いです。 結局はヒナが後ろを向いているうちに、さっさと着替えてしまいました。 『秋ちゃん大変!』 『ん?どうした?』 着替え終えた俺にヒナが慌てた様子で話し掛けてきました。 『時間!!』 そう言われて俺は時計に目を向けます。 8時……ヤバい!! 『行くぞヒナ!』 カバンを背負い、ヒナの手を引いて部屋を飛び出しました。 『ヒナ、朝は!?』 階段を下りながらヒナに目を向けます。 首を横に振ったのでキッチンに入りました。 『おじさんおばさん、おっはよぉ~♪』 『ヒナちゃんおはよう』 『のんきに挨拶してる場合じゃないって! ほら、これ食え!』 食パンを二枚手に取り、一枚は自分の口、もう一枚はヒナの口にくわえこませました。 そして、直ぐ様家を出ます。 真向いのヒナの家の庭には、洗濯物を干すヒナの母親がいました。 『いっふぇひまふ!』 食パンを口に挟んだままヒナと俺は言います。 『いってらっしゃい』といつもと同じ、優しい笑顔で見送ってくれました。
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