進路選択

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では、喜んで働く人間を増やすにはどうすれば良いだろうか。そのためには、私達の意識から変えていかなければならないだろう。そもそも、なぜ多くの国民は、自分が好きだと思う仕事に就こうとしないのだろうか。それは、自分に自信が持てないからだと私は考えている。よく日本の教育や企業では、“悪いところを直してレベルアップを図る”という傾向が強い。これを私は良いことだと思わない。なぜなら、人の欠点にばかり目がいきやすくなるからである。少しくらい良い点があっても、それは当たり前とされる。そして悪い点ばかり指摘することで、次第に考えがネガティブになってしまうと思う。そして皆が自分に自信を無くすだろう。ある意味では謙虚だとも言えるが、人の良い点を素直に認められなくなる危険性もあるように思われる。一方で、欧米の企業はよく社員を褒めるらしい。日本人の考え方とは逆で、良い点を伸ばしてこうというスタイルである。すると皆の気持ちが前向きになり、自分にも自信が持てるようになるだろう。そうなれば、自分の良い点をいかして好きな仕事に就こうという前向きなエネルギーが生まれる。なぜなら、“欠点を直す”というのは現在の自分を否定しているが、“長所を伸ばす”というのは現在の自分を受け入れているからだ。
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