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俺じゃだめだったのか   俺じゃ支えられなかったのか   俺は気づいてやれなかった   杏の悲しみに   助けてやれなかった   杏を苦しみから       そう落ち込んでいる俺の隣で 信二はいつまでも話を聞いてくれた   「杏ちゃんはお前の運命の人じゃなかった。それだけだよ」そう言って 涙でぐちゃぐちゃでかっこ悪い俺の背中をさすってくれた       初恋が終わりを告げた中3の夏の終わり
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