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章って言われてもなぁ…
カコン草。
それは他の植物とはかなり異なる植物である。
花は動物─主に人間─がくわえやすいよう、長さは約10cm、直径は約4cmの円錘状(だが先はとがっている訳ではない)になっている。
その円錐を口にくわえて舐めると、少しずつ甘い蜜が出てくる。さらに舐め続けていると、ザラザラした花粉を含んだ蜜を3、4回放出する。
この花粉はなかなかとれず、そのままその人間が別のカコン草の花をくわえる事で受粉をさせる。
つまりこの花は、動物媒花、いや、人媒花なのである。
その上受粉して出来た果実もとても美味しく、人間が食べてどこかで糞をすることによりそこからまた育つ。
要するに人間と共存している花なのである。
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