SSS

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【変身】 朝、なにか不安な夢から 目を覚ますと、私はベッドで 巨大な虫に変わっていた。 (触角もなかなか イケてるじゃん……) そう呟き、私は もう一度眠りについた。 【言い訳】 「君!今日は我が社の行く先を 左右する重大な会議なんだぞ!! どうして遅刻なんかしたんだ!」 「すいません! ボイルした時計の 皮むきに夢中でして……」 【囁き】 カリカリ音が響く大学入試中、 僕の中の悪魔が囁いてきた。 (なぁ…埋めてみろよ……) (全ての空欄を 埋めつくしてみろよ……) (A,越後製菓で……) 【ひったくり】 ひったくられました。 私の右手の、親指を。 【会話】 「暇だねぇ」 「暇だねぇ」 「あっいけね! 俺運ばなきゃだわ!」 「えっ何を?」 「酸素」 「そっか~ いってらっしゃーい」 「いってきまーす」 (赤血球は大変だなぁ……) 【なぞなぞ】 Q. 俺達は、支配者。 後光が射した俺らの 命令には皆が従う。 従わないヤツにはそのうち 天罰が下るまでだ。 そう俺達二人は、 人間を操る神に近い存在。 人間達を常に見下ろしている。 俺達の正体、なーんだ? A. (歩行者用)信号機  
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