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「くそう!こうなったらだめもとで…!!」
「この未熟者ォォ!!!!!
「うえ!??」
『!?』
「なんだ!??」
突然の怒声に、志狼もヴォルネスも、敵遺産兵器も動きを止める。
声の発信源を辿ると、そこには…剣十郎と、エリィの両親が立っていた。
「パパァ!ママァ!!」
「バ…馬鹿な!!てめえらどうして…!?相棒は!!?相棒はどうしたアッ!!!」
「あの骨董品のことか…!?ふん、くだらん鉄人形ごときが!
おかげで剣を一本駄目にしてしまったではないか!!」
「愛刀なき今、普通の剣では剣十郎さんのマイトの出力に耐えられませんからねっ」
とエリィの父、エリクが笑顔で言った。
「ふっ、到着が遅いから駅まで迎えに行ったのが幸いでしたな」
「ありがとうございます~。助かりました~!」
と、およそこの場には似合わない間延びした口調で礼を言うエリィの母リィス。
「そんな馬鹿な…生身で遺産兵器を倒したというのか…!?」
狼狽する男をよそに、剣十郎はヴォルネスに向かって叫んだ。
「おい、そっちのに乗っているのは志狼だろう!!
何だそのへっぴり腰は!!
何だその構えは!!
お前が毎日やっていた事は遊びか!!!?」
「!!…オヤジ?」
『構えだけで乗り手を判別したというのか、あの御仁』
ヴォルネスは驚きを隠せない。
剣十郎の激は更に続く。
「毎日繰り返している事を思い出せ!!!」
「毎日…繰り返している事…!」
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