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「くそ、オヤジに何て言ったらいいのか、サッパリ分からん…!!」
「あはは、まぁまぁ。いいじゃない、そのまんま報告しようよ」
「お前、剣魔王っつったらオヤジの宿敵じゃねーか!そんなにアッサリ納得されるわけねーだろ!?」
「いやー、まぁ大丈夫っしょ♪」
「気楽にも程があるぞっ!!」
「いやはや、はっはっはっは♪」
騒がしく転送装置から、御剣邸の無駄に広い居間へと現出する志狼たち。
「…?オヤジ…いないのか?」
家の中に、剣十郎の気配がしない。
わざわざ気配を消しているわけでもなさそうだ。
昨日の夜、志狼たちが飛び出していって、そのまま家が使われた形跡がない。
「…オヤジ…?」
そして、そのまま数日が経っても、剣十郎が家に帰ることは…無かった。
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