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休み時間になると、エリィは転校生に対するお約束の対応…
質問攻めにあっていた。
放課後。
志狼とエリィは通学路を歩いていた。
結局、放課後になるまで志狼とエリィはまったく話をすることができなかった。
エリィはその人柄の良さと屈託のない笑顔で、生徒の心を掴んではなさなかったし、
志狼は志狼で、友達を作るいい機会だと、遠目からそれを眺めていたためである。
ちなみに自転車はフレームが致命的に曲がってしまって、廃棄処分になってしまったそうだ。
「今朝はごめんねシロー♪ホントに急いでたからさ!」
舌をチロリと覗かせながら謝るエリィに、志狼は一瞬胸が高鳴った。
「き…気にすんな。打たれ強さには自信があるし!」
昔と変わらない呼び方をされたせいか。
志狼は少し心臓の鼓動が更に早くなった。
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