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「あっはっはっはっは!!!
マ、マ、マンション廊下でパンツ一丁!!!
敬太、サイコー!!」
「笑い事じゃねぇ―――!!!」
くそうっ話すんじゃなかった
閑散とした大学の食堂で、目の前のラーメンセットに箸も付けずに笑い転げられる
ガキの頃からの腐れ縁であるコイツ、ハヤトに、涙ながらに昨日あったばかりの衝撃展開を説明
結果、腹かかえオレを指差し大笑い、だ
オレとサキちゃんのこと言ってあんのコイツだけだったから、コイツ以外にぶちまける場所なんか無いちゃ無いんだけど
「で?! で?! 警察は?? 呼ばれたの??」
あぁムカツク
あの日
オレを変質者呼ばわりしたババアが呼んだのは警察じゃなく、管理人だった
ものの数十秒でバット片手に駆け付けたマンション管理人に、誠心誠意で状況を説明
管理人を伴って再三訴えた結果、サキちゃんはドアを開けてくれた
チェーン付きで
そこからむりむりとオレのジーパンとTシャツ、カバンにスニーカーを押し出す
ドアの隙間からモップが顔を覗かせてきた
オレを見て、ニヤリと、笑った!!
笑いやがったんだあの猫畜生!!!
くっそ~~~~~っっ!!
何度思い返してもムカっ腹立つ!!
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