プロローグ ~出会い~
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初めて彼女に会ったのは、多分入学式だったんだろう。 その頃あたしはまだ彼女のことなんてなんとも思ってなくて、漫画でよくある『一目惚れ』なども全くなかった。 惹かれるものもなく、目立たないタイプだった彼女は意識の片隅にも残らなかった。 だから、まさか彼女と仲良くなるなんて、あまつさえ好きになるなんて、その頃のあたしは思いもしなかったのだ――
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