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というのは冗談で、
屋上に犯人を追い詰めた。
「もうこんな事やめろ!意味の無い血を流すな!こんな事に意味が
あるのか!?」
薄笑いをうかべて答える。
「意味ですか・・・私のためのいけにえ・・・
です・・・か・・ね・・」
ドサッ!!
突然、ジャック犯人が
座りこんだ。目だし帽がはずれジャック犯の頭が見える。
髪の毛が抜け落ちていた。
「突然、どうしたんだ!?」
「ゴホッ! うぅっ!」
ジャック犯の体中の穴
から噴水の様に血が
いっきに溢れ出した。
「どういうことだ!?」
目の前で起きている
状況が理解できない。
ジャック犯の周りは
血の海となり、
呼吸が止まった。
『ピッー! ピッー! ピッー! ピッー!』
何かの警告音のような
音がした。まわりを
見渡すと、倒れた
ジャック犯の腕に何か
光る物が見えた。
「ん? これは・・・
オレのつけている
タイマーじゃないか!?」
こんな偶然がありえる
のだろうか。ジャック犯も“急性TAKAHASHIウイルス”に感染していたのだった。世界に数える程しかいない患者の1人が、目の前で亡くなった。
「そんな、バカな・・・・」
走ってかいた汗が冷や汗へとかわっていく。
ふと自分のタイマーを
確認すると
“11分15秒”
になっている。
いつのまに!?
もう時間が無い!
ここから近いといっても、急いで走って実家まで3分かかる。
「走るしかないな、
人生最後の全力ダッシュだな!」
オレは、走りながら
携帯電話を取り出して
実家に電話をかけた。
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