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「余命1時間30分です・・・・」
「えっ・・・・・!?」
オレは死を宣告された。
「誠に残念ですが内手さんの体は、急性TAKAHASIウイルスにやられてますね・・・」
オレは、内手純(うちてじゅん)。18歳の学生だ。
感情の無いロボットの
ように医者はたんたんと続けた。
「この病気は、余命30分になると髪が抜け落ち。最後は、体中の穴という穴から血が流れ出ます・・・・」
「そうですか・・・・・」
「この病気は、大変珍しい病気でして。現在報告されているだけで世界中で8人しか発症の報告がない奇病です」
「特効薬は無いんですか!?」
「なにしろ、まだ未確認の病気ですので・・・」
「生きる方法は1つも
ないと?」
「残念ながら。それと
これを腕につけといて
ください」
医者に腕時計のような物を渡された。見た目は
フツーの時計と同じだが、0に向かって針が
逆回りに動いている。
「これは!?」
「あなたの“死”の時刻を教えてくれるタイマーです」
「わ、分かりました」
「さぁ、時間がありません。あなたにも会いたい人や行きたい場所があるでしょう。早くいきなさい。」
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