第一章 おふくろとの別れ

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中学で親父が他界。 それからはおふくろが女手一つで俺を育ててくれた。 そんなおふくろの苦労も知らずに、家の貧しさから俺はグレた。 学校や警察から呼び出しをくらうのは日常茶飯事。 その度におふくろは昼夜を問わず俺を迎えに来てくれた。 そして涙を浮かべながら、必死に頭を下げてくれた。 帰り道、おふくろと並んで歩く・・・。 そしておふくろはいつもこの台詞を言う。 「貧乏でごめんね・・・」
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