9人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
「先生・・・そんなに怒ると」
キラは悲しそうな目で教師を見つめた。
教師はその視線に一瞬たじろぐ。
「な・・・なんだ」
「数少ない髪の毛も抜けちゃいますよ!?ダメですよ!わずかな希望でも大切にしないと」
真顔で言うキラ。
俯き肩を震わす生徒たち。
青ざめる教師。
(あれ・・・まずいこと言ったかなぁ)
微妙な空気が流れキラは段々不安になって来た。
そんな時、教師の顔が青から赤に変わった。
(やっぱりまずった!?)
キラがそう思ったのと同時に教師が叫ぶ。
「誰のせいでこうなったと思ってるんだ!?馬鹿野郎!!!廊下にたっとけ!!!!!!」
「はいぃぃぃぃぃ!!!」
キラは逃げ出すように教室から飛び出すと廊下に立つ。
最初のコメントを投稿しよう!