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捨てネコを拾ったが運の尽き
僕の目の前には、“裸の女の子”が立っていました。
はい、言葉通り全裸です。
とても細くて、とても白いです。
ついでに、僕の頭の中も白いです。
恥ずかしながら、視線が釘付けです。
…ですがその女の子には、人間とは決定的に違うところが存在しました。
ふさふさした耳と、しなやかな二本に裂けている尻尾。
それはとても、とても。
非・現・実・的。
僕の意識はたちまち、鉄バットがクリーンヒットしたかのように大きく揺れ、次第に遠のいていったのでした――――。
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