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「私はこれからも嘘をつきます。」
「は?」
神様はキョトンとした顔をした。
「ですから、私はこれからも嘘をつきます。」
「お前、自分で何を言っているのかわかっているのか?」
「はい、十分に分かっています。もし、これが本当なら、私は嘘をついていないので神様は天罰を与えられません。しかし、これが嘘なら、私はこれから嘘をつかないので、そんな人間を神様ともあろう方が天罰を与えるわけありませんから。」
神様はやられた、という表情になった。
俺はしめしめと思い胸を撫で下ろした。
これで天罰は与えられないだろう
と思った瞬間
ズドン!
俺の上に雷が落ちた。
訳が分からずに神様の方を見ると
「わし、『嘘』の神様だもん。嘘をついても大丈夫。」
神様は微笑みながら言った。
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