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私は煙草を吸いながら景色を眺めていた。
確かに景色は申し分無いのだが、看板が邪魔だな、と思った。
さっきまで女がいた場所をぼーっと見ていると、今度は私と同じくらいの男がやってきた。
私「お一人ですか?」
同じ事を聞いた。
男「えぇ。ここの景色が素晴らしいと聞いたもので。」
やはり、ここの評判はいいようだ。
私「さて、私は十分に景色を楽しんだので、お先に失礼させていただきます。」と声を掛け、靴を脱いで崖から飛び降りた。
看板には
『自殺はやめよう! 思い出そう、家族の笑顔』
と書いてある。
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