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村に入って左手、汚ならしい外装の俺の家。 村の中でいうと、3番目に汚いな。 …………うちの村3件しか家ないけど。 扉を開けると、家全体がきしんだ。 まあいつものこと。 とりあえず王国兵を椅子に座らせた。 俺も椅子に座り、テーブル越しに向き合った状態。 ………相手が女ならなぁ。 「そんで、これに書いてあることなんだけど………」 「一応大真面目だ。」 「ふーん。 『君にも魔王は殺れる!! 集え、戦士達!!』 ………こりゃダメだよ。センスないね。」 「それは俺が考えた文だ。」 「………」 「………」 「お茶と酒、どっち飲む?」 「酒。」 「話がわかるね、王国兵。」
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