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「な、なぜ?」 「何故って……… 勝てっこねーじゃん。無理なもんは無理。 てか、俺は王様なんてどうとも思ってなかったしな。」 「…………」 「ってわけだ、帰ってくれ。」 俺は立ち上がり、王国兵を家の外まで押し出した。 「んじゃあな。」 扉をしめようと、ノブに手をかけたその時、 「ま、まて!!」 王国兵が叫んだ。 「………なに?」 「お前、独り身か?」 「うん。」 「女性は好きか?」 「大好物。」 「…………」 「あ、何? その『うわぁ』みたいな目は。」 「い、いや………」 「で、何?」
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