🐱01:こすぷれしょうこうぐん

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  カグラ 神楽くんは、自他共に認めるたいへんな面倒くさがりですが、 まあ、特に変わった性癖も、妙な変態的嗜好もない 一般的な、普通の、いち男子高校生でございました。 ──…のだが。   ◆ なんだろう……。 ・・ それを見た神楽くんは、まずなにより先にそう思った。 夕陽のまだ出ないくらいの、高校生の帰り時。 つまりは放課後。 下町の静かな住宅街の一角で、その光景は繰り広げられていた。 不審者だ……、不審者がいる……。 彼がそう思ったのも無理はない。 コンクリートの道路に這いつくばり、目を血走らせながら、キョロキョロとトカゲのように匍匐(ほふく)前進する人がいれば、だれだってそう思う。  
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