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さて、大変な事になった。たった三日間とはいえ、旬に勉強を教えられるほどの頭脳はない。
が、相手は色々とお世話になった伯父だ。幼い時に両親を亡くし、身寄りのない旬をひきとってくれた、伯父である。そんな恩人の――親代わりの人の頼みなのだ。断ったらバチが当たる。
――仕方ない、三日間の辛抱だ。
旬は自分にそう言い聞かせた。積もる話もあったので、食事中の話題は尽きなかった。都会の話を少ししただけで、みんな真剣に旬の話に耳を傾ける。
そんなこんなをしているうちに、時刻はもう十時をまわっていた。
「旬ちゃ~ん? お風呂沸いてるわよ~」
「あ、はい、どうもすみません」
そして、一日が終わっていく。入浴を済ませた後、旬は伯母の用意してくれた布団に寝転がりながら、明日からの生活に想いを馳せるのだった。
*
「ふぁ~あ……よく寝たな……」
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