第3話:夏大はじまる

16/21
前へ
/44ページ
次へ
「じゃあ、あたしも配置につかなきゃだから。頑張って応援しちゃうよ」 「うん、美春ちゃんも頑張って」 そう言うと美春は戻って行った。 あたしも応援席へと座り、本庄第一野球部の帽子を鞄から取り出し被った。 ドキドキが止まらない。 今、埼玉栄高校がシートノックを行っている。 やっぱ、うまいなぁ。 きっちり、鍛えられてる。 こんな高校にうちが勝てるのだろうか。 不安が頭をよぎる。 大葉くんは勝つって言ってくれたんだ。 きっと勝ってくれる。 頑張れ、みんな。 そして、いよいよ試合がはじまろうとしていた。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加