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レフトの高島はすぐさま、ボールを捕った。
「中継!!4つだ」
倉橋が叫ぶ。
ショートの篠原が中継に入り、高島はすぐさま篠原へと送球した。
篠原は送球された球を捕ると、すぐさま振り返り、ホームへと投げた。
しかし、間に合わずに3塁ランナーが生還した。
0-1。
「ランナー走ってる!!」
篠原が叫んだ。
その声に反応した倉橋がセカンドに投げようとしたが、間に合わないと判断し投げなかった。
ワンナウト二塁で4番を迎えることになる。
倉橋はタイムをかけ、大葉のもとへと駆け寄った。
すると、内野手全員もマウンドへと駆け寄った。
倉「大葉、わりぃ…俺のリードミスだ」
大「いや、倉橋さんのせいじゃないっすよ。俺もノースリーから打ってくるとは思わなかったですよ」
倉「みんな口隠せ」
倉橋にそう言われ、みんなグローブで口元を隠した。
倉「次は4番だ。もうこれ以上点は与えたくない」
篠「敬遠ですか?」
倉「いや、4番を敬遠しても次は5番だ。ワンナウト一、二塁にはしたくない」
大「じゃあ、真っ向勝負ですか?」
倉「いや、栄の4番はストレートには強い。だから、ストレートは見せ球にしかしない。変化球で勝負だ」
大「わかりました」
倉「よし、行くぞ!」
「おー!!!」
そう言うと、またみんなそれぞれのポジションへと散って行った。
『4番、ライト橋本くん。背番号9』
また、アナウンスが流れた。
一回、二回と素振りをしてから橋本は右打席に入った。
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