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駅前で1時間程ナンパをしていた時、川平啓太はなにかに気づいた。
(あの娘は俺に興味がある!)
そう…ナンパをし始めてから1人も捕まえられなかったが、ナンパをしている啓太を少女が駅前のベンチに座り見つめていた。
(なんで俺は気がつかなかったんだ…あんなにも熱い視線で俺を見つめているあの子を…)
内心舌打ちをしながら非常に後悔していたがすぐさま開き直り、身だしなみを整え少女の元へ近づいた。
容姿を見るに同い年くらいだろうか…顔立ちはやや幼さを残しているが栗色の髪で二股に分かれているポニーテール。そして身長はようこよりもやや小さいくらいだが胸はたゆね程あるのが印象的だった。
「お嬢さん…先程から熱い視線で僕を見つめていてくださっていましたが…よかったらお茶でもいかかですか?」
啓太らしからぬ丁寧な言葉使いだったが、相手は驚いているがすぐに微笑みかけ、
「啓太様♪やっと気づいてくれたんですね♪」
ギュッと抱きついてきた。
(おおっ♪なんて積極的な♪…胸が…胸が当たって…)
抱きつかれるとさりげなく腰に手を回しながら余韻に浸っていると…
「ケイタのうわきもの!!!」
声と同時に炎に焼かれ、その場で燃えつきて倒れた。
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