~川平啓太の平凡な1日~

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薫の屋敷の風呂にたゆねが入っていた。 「気持ちいいな~♪やっぱり運動した後のお風呂は最高だよ♪」 ゆっくりと肩まで浸かっていると突然上から何かが降ってきた。すぐに反応し立ち上がるが降ってきた物…いや、者を見ると固まった。 裸の川平啓太であった。 「この変態!…えっ、えっ?」 顔を真っ赤にして拳を振り上げるたゆねだが啓太の様子がおかしいのに気づき、恐る恐る近づくと動く気配がない。 「ちょ、ちょっと啓太様!大丈夫ですか!?」 そのまま湯に沈んでいく啓太を見て流石に慌てて抱き上げ、湯から出ると、脱衣場まで連れて行き横にした。 「…息…してない…まさか啓太様…死………そ、そんなわけないじゃないか!啓太様が死ぬわけ…でも流石にこのままじゃ……じ、じんこうこきゅう…」 軽くパニック状態になりながら必死にどうすればよいか考えた結果、人工呼吸と答えが出たが顔を真っ赤にさてフルフル顔を横に振った。 「人工呼吸なんてできるわけないじゃないか!ぼ、僕のふぁ…ファーストキスを…でもこのままじゃ啓太様が…」 顔が青ざめてきている啓太を見て、自分に言い聞かせるように、 「そう、仕方ないんだよ…僕は嫌だけど……すごく嫌だけど…こんな変態でも死んだら困るし…えぇい、薫様、ごめんなさい!」 覚悟を決め、そっと顔を近づけドキドキしながら唇が触れる…その時、いまりとさよかが脱衣場に入ってきた。 その瞬間たゆねはその場で固まった。
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