3人が本棚に入れています
本棚に追加
――ユウヤ宅
母親は庭に居た。
ユウヤが声をかけると、母親は「あら、どうしたの?」と、水が垂れ流しているホースを片手に小首を傾げて言った。
「あのな、母さん……
…俺、旅に出るから………❗」
「あら……どうして?」
「オーキドに頼まれたんだよ❗それじゃあ行ってくる❗」
「わかったわ………それじゃあ気をつけてね❗それからたまには連絡もするのよ❗それからぶつぶつ………」
「(あのうぜぇばばぁはほっといて早く行こ❗)」
そう言う母親を完全に無視して旅立つユウヤ
「…あっ…ちょっと待ちなさい❗…………って…もう無理ね…………いつも私のいうこと無視するんだから…。
まぁ…あの子らしいわね……」
その背中を見ながら、母親は呟く………哀れな母親よ…
こうしてユウヤは旅に出る………この先何が起こるかも知らずに………
最初のコメントを投稿しよう!