~始まり~

9/9
前へ
/9ページ
次へ
――ユウヤ宅 母親は庭に居た。 ユウヤが声をかけると、母親は「あら、どうしたの?」と、水が垂れ流しているホースを片手に小首を傾げて言った。 「あのな、母さん…… …俺、旅に出るから………❗」 「あら……どうして?」 「オーキドに頼まれたんだよ❗それじゃあ行ってくる❗」 「わかったわ………それじゃあ気をつけてね❗それからたまには連絡もするのよ❗それからぶつぶつ………」 「(あのうぜぇばばぁはほっといて早く行こ❗)」 そう言う母親を完全に無視して旅立つユウヤ 「…あっ…ちょっと待ちなさい❗…………って…もう無理ね…………いつも私のいうこと無視するんだから…。 まぁ…あの子らしいわね……」 その背中を見ながら、母親は呟く………哀れな母親よ… こうしてユウヤは旅に出る………この先何が起こるかも知らずに………
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加