Episode1~Opening~オープニング

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ゆかりに案内され、2階の突き当たりまで来た。 「この部屋だね、一番奥だから、覚えやすいでしょ?」 確かに覚えやすい 「あ、鍵は無くさないでね。凄い怒られるから…」 「わかった…」 僕は周りを見渡しながら頷いた。 「えっと、何か聞きたい事ある?」 「…あの署名は何なの?」 「え?署名?…何のこと?」 ゆかりは何も知らないようだ。 するとゆかりが質問してきた。 「あの…ちょっと聞きたいんだけど。…駅からここまで来る間、ずっと平気だったの…?」 ゆかりは不思議そうな目で尋ねてきた。 「別に平気だったけど…?どういう意味?」 ゆかりは下を向いて、 「どういう意味って…その様子だとほんとに平気みたいだね…ならいいんだ。ごめん、気にしないで」 明らかにゆかりは何か隠している… しかし追求しないことにした。 「じゃあ、私は行くね…」 ゆかりは歩いて行ったが、2、3歩歩いて振り向いた。 「あ、あのさ…色々と、分からない事あると思うけど、それはまた、今度ね…おやすみなさい」 そう言い残すとゆかりは階段を登って行った。 僕はそれを見送り、部屋に入って就寝した。
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